Platydoras armatulus
Platydoras armatulus についてまとめました。一般に流通するホワイトライントーキングキャットフィッシュ、略してホワイトラインです。
オリノコ川下流域、アマゾン、パラグアイ-パラナ盆地に分布するドラスで、15cmほどまで成長します。ワイルド個体だけでなくCB個体も流通します。特に3cmほどの赤ちゃんホワイトラインは目に何匹入れても痛くないほど可愛らしいです。成長するとだんだんと格好良くなります。ホント素晴らしいナマズ。学名のPlatyは「平らな」、doras は「皮膚」を意味します。目にする頻度が多く知名度も高い割に、未だ同属多種との違いが写真付きでバシッと書かれた図鑑や記事がありません。ミステリアスな一面もあるわけです。
私は初めて目にしたドラスも初めて飼育したドラスも本種なので特別な思い入れがあります。(おそらく)調子や気分に合わせて体色や顔色がコロコロ変わるので見ていてとても愛着が湧きます。向こうからしてみればコッチミンナ!でしょうけどね…
2. 写真いろいろ
撮り溜めている本種の写真を貼っておきます。過去写真を漁るうちにドラスの飼育歴は短いもののいろいろな思い出があるなぁとしみじみしておりました。
飼いたてホヤホヤのとき。私もドラス飼育者に成り立てホヤホヤ。2020.2.19
あどけない顔をしています。2020.2.23
Blue-eye catfish の英名もあります。2020.10.24
ブラックウォーター時代。2020.12.28
百均で買ったクリップ型のマクロレンズを携帯に付けて遊んでいた頃。2021.1.6
またクリアウォーターに戻してますね。可愛らしいお気に入りの写真です。2021.4.22
本当にカッケー。2021.5.14
ドラスは「背中で語る」ですな。上見で楽しむのもアリよりのアリです。2022.1.30
3. 飼育について
もはや隠れもしない45cm水槽のガキ大将
本種を飼育するには最低でも60cmレギュラー水槽を用意しましょう。個人的に以前は45cm水槽で飼育していましたが無理を感じたので現在は60cm水槽で飼育しています。
45 cm水槽で飼育していたときは他のドラスを蹴散らし餌を食い、タンクメイトは痩せ型になっているのに対して本種だけはブクブクに太っているというなかなかの状況でした。我が家の個体はワイルド個体かCB個体かわかりませんが、当時は警戒心が薄くまさにホワイトライン天下だったため、底モノとの混泳は困難を極めました。餌取り問題だけでなく、そもそも遊泳スペースが小さく感じたのも45cm水槽脱却のきっかけです。ただホワイトラインに関してはお腹が出るだけで体が曲がったり顔や背中にまで脂肪が付いたりはなかったので助かりました。
お腹が出すぎドラス
60cm水槽に引っ越してからというもの、急におとなしくなり、警戒心バリ高でシェルターに引きこもってしまいました。初めは60cm水槽に1匹の単独飼育でしたがあまりの引きこもり具合にこれはイケると思い、南米のナマズやカラシンも入れて熱帯魚の混泳を楽しんでいました。さらに知り合いがスパイニーイールやチェリーバルブなどもぶっ込み多国籍水槽と成り果てた今でもホワイトライントーキングはおとなしいままです。おかげで痩せて理想的な格好良い体型になりました。
新しい水槽でやつれるドラス
警戒心が薄くなったときの話を出しましたがさすがにシェルターは必須と考えます。日中、姿を見せてくれるときも確かにありはしましたがやはりドラス、基本はシェルターの中です。あるとき水槽からシェルターを取り出し、代わりに流木だけを置いてみましたが、ホワイトラインが木の下に潜り込みタンクメイトが隅でドン引きしてしまうカオス環境となったため、1日も待たずシェルターを戻した記憶があります。
これはこれで野性味溢れる…?
何はともあれひたすら丈夫で飼いやすい魚です。大型魚水槽のお掃除用サブで飼われていたりしますが主役を張れる見応えバッチリの魚です。アクアリウム初心者も玄人も是非飼育してみてね!
ホワイトライントーキング検索
ホワイトライントーキング(Platydoras属)の魚類検索を作りました!私が実際に飼育したことがあるのはP. armaturus だけなので感覚的なアレは乏しい内容かも。
Platydoras birindellii
アルマータストーキングなどの名前で流通します。明るい茶色の体色に加え黄土色の大きな稜鱗が連なるなど特徴の多い個性的な種です。よくシングー川の瀬で泳いでいるとのことなので飼育の際には大型の水槽にディフューザーを付けて岩組みなんかカッケーなと思います。また、 Centrochir crocodili(Humboldt, 1821)の姉妹種のようです。聞き馴染みはありませんが変で良いドラスなので是非調べてみてください。
Platydoras costatus
ビッグスケールドラスなどの名前で流通する黒い系プラティドラスです。熱帯魚店の入荷情報を見ていると黒い系プラティドラスには、ビックスケールドラス、ニュービックスケールドラス、プラティドラスsp. の3タイプがいるなぁと感じますが、どのタイプが本種にあたるのか、そもそもそれらの間に種レベルの差はあるのか全くわかりません。私調べでは普通のホワイトライントーキングの稜鱗は27枚前後なのに対して、黒い系プラティドラスは30枚になるという違いが見られます。昔の書籍では本種の学名がホワイトライントーキングキャットに宛てられていますが間違いです。
Platydoras hancockii
ハンコッキーというとハンコッキートーキング(アンブリドラス属)を思い浮かべる人が多いでしょうし、昔の書籍でもアンブリドラスの学名はAmblydoras hancockii と紹介されています。しかし、正しいハンコッキートーキングの学名はA. monitor です。また、hancockii の種小名をもつドラスは本種のみです。真のハンコッキートーキング(P. hancockii)の流通は少なく、どこからこの名前が出てきたのか…不思議に思います。
Platydoras armatulus
流通するホワイトライントーキングキャットのほぼ全ては本種です。スポッテッドトーキングキャットと並んで小型ドラス入門種と紹介されますが、小型種と考えていてはあっという間に水槽が小さくなります。
Platydoras brachylecis
正直よくわからない種なので言うことがありません。
Reference
Leandro M. Sousa, Mateus S. Chaves, Alberto Akama, Jansen Zuanon and Mark Henry Sabai. Platydoras birindellii, new species of striped raphael catfish(Siluriformes: Doradidae)from the Xingu Basin, Brazil. Proceedings of the Academy of Natural Sciences of Philadelphia. 2017. 166(1):1-13
Nivaldo M. Piorski, Julio C. Garavello, Mariangeles Aree H. and Mark H. Sabaj Pérez. Platydoras brachylecis, a new species of thorny catfish (Siluriformes: Doradidae) from northeastern Brazil. Neotropical Ichthyology. 2008. 6(3). 481-494
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こんにちは、ドラス科研究所の所長です。…研究所やら所長やら言うと格好いいでしょう?もちろん個人ですよ。
ここでは主に小型、中型のトーキングキャットについて、同定や飼育の方法を紹介する記事を書きます。
ドラスの情報を詳しくわかりやすくまとめ認知度を向上させること、また読む価値があり新たな発見をできるような記事を書くことを目指します。
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と言いつつ私も知らないことが多いため記事を書きながら経験し知識を蓄えていきます。どうぞよろしくお願いします。
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誰かのために、ドラスのためになることを願って。














