1. 雑誌類
アクアマガジンなどは掠ってもない世代ですが、中古で買ってきて友人と息を荒げて読みました。数々の鉄人が現地や飼育について語る記事を読むと、本当に体の芯からゾクゾクする…感謝の一言に尽きます。
「アクアライフ」の記事一覧 https://www.mpj-aqualife.com/category/%E9%9B%91%E8%AA%8C/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95/
2. 世界のナマズ 増補改訂版
ザ・ナマズオムニバス。この本が私にとってナマズの世界への入り口となりました。ほつれてくるほどに読み込んでいます。掲載種数、カラー写真は共に多く、科ごとに区切られ、写真と詳細がシンプルに並べられているのでとても見やすい図鑑です。
この本はカタログ的な使い方ができるところがとても良いと思います。内容が薄いとかチャチャを入れられがちですが、この本ほどナマズを鳥瞰しやすい本はありません。目から鱗、眼球がナマズ肌になります。
ちなみに、改訂前は後ろに各ナマズの飼育方法などがコラムとしてザッと載っていましたが、改訂後はそれらが新着ナマズ一覧へ変更となり、スカラプラックス科など改訂前では科レベルで載っていない魚が追加されています。ただし、改訂後でも(例えばアゲネイオスス科やヘロゲネス科など)今では誤りとなる箇所があるため過信は禁物です。一長一短なので安い方を買えば良いと思います。
3. An Atlas of Freshwater and Marine Catfishes
多くのナマズ愛好家がこの本を読んで頭を捻ってきた…らしいです。私はたまたま熱帯魚店で在庫が残っていたのを入手しました。
厚さ5cm をゆうに超えるぶっとい本で、開くたびにワクワクします。満遍なくナマズが掲載されている本で総合点良し、スポッテッドトーキングの卵と幼魚の写真が載っていたりと部分点も良し、素敵な本です。世界のナマズと同様に、この本にも今では誤りとなる箇所があります。ただ比較すると、世界のナマズにはディプロミステス科とクラノグラニス科は載っていませんがアトラスには載っていたりしており、流石!といったところです。
実は、私が個人的に制作している魚類検索のルーツは、日本産魚類検索ではなくこの本に描かれていたイラストにあります。「この図鑑かっけーな、真似してみようかな」と思いイラストを描きまして、その後に魚類検索作れんじゃーんと気づいたという経緯です。その点では私にとってもこの本がバイブルなのかもしれません。
4. Pims - Pimelodidae, Heptapteridae and Pseudopimelodidae Catfishes
2021年に出版された比較的新しい図鑑。現状これ以上の図鑑はないし、今後も出てこないのではと思えるほど素敵です。写真もキレッキレ、文章も同定、飼育についてモリモリの内容で本当に良い本です。私自身、今のところピメロディアの類は飼育していないので本当の良さはわかっていないのかもしれませんが… いつか必ず飼育するつもりなのでその時に役に立ってもらいます。
開くのに時間がかかりますが、気長にお待ちくださいませ。
5. Banjos, Dorads and Woodcats - Aspredinidae, Doradidae and Auchenipteridae Catfishes
やべー本。ピメロディアの図鑑と同じシリーズで2021年の年末に出版されました。手に入れてからおよそ一年が経過しましたが、未だにこの本を読むたび嬉しくて小さく跳ねてます。
初めからペラペラ見ていくと、まずはバンジョーの章で見たこともない特殊すぎる魚の写真の数々に舞い上がり、次にドラスの章でここまでやるか!と悶絶し、最後はアウケニプテルスの章で完全に心を掴まれます。さすがに全種類コンプリートというわけにもいかず、ここってホントなの?とツッコミを入れたくなる箇所もありますが、それは致し方ないこと。膨大な種数に対して、綺麗でわかりやすい写真と緻密な文章が添えられており、ページを捲るたびにしっかりと「うへー」とか「あちゃー」とか声が漏れてしまいます。
買った日即日でバイブルになること間違いなしです。洋書のため日本から購入すると輸送費がかさばり高くつきますし、せっかくならピメロディアの図鑑も併せて買うことをお勧めします。
開くのに時間がかかりますが、気長にお待ちくださいませ。
写真がない本は掲載の確認が取れなかっただけで、決して持っていないわけではありません!普段はこれらの本を読んで、ネットでサイトや論文を調べて、また本に立ち返り、またネットで…と繰り返すことで正確な情報を掴もうと工夫しています。
ペーパーレスが叫ばれ、アナログがデジタルに取って代わられつつある時代ですが、個人的にはどちらも必要かと思います。例えばホワイトライントーキングについて知りたい!と焦点を絞って調べるのにはネットが適しますが、ナマズにはどんな奴らがいるのか知りたい!となると書籍の方が便利です。ま、本を買うときは単純に「欲しい!」という気持ちからですが…
以上、私のナマズ本棚でした〜