Scorpiodoras calderonensis

スコーピオドラスについて!

 1. 

 アストロドラス sp. リオプルス(プルス) カスターニャ(カスターニョ湖) などのインボイスネームで入荷されたドラスです。鮮やかな黄~緑色の発色やドリアンのようなゴツゴツした見た目に感性をくすぐられた方も多かったのでは。


 入荷当時の僕は「アストロドラスってなんかギョロ目で怖いよね…」と思っていたためガン無視してました。が、思いがけず熱帯魚店で見かけ手のひら返しの一目惚れ。アストロドラスさん、一生ついて行きます。
 とは言っても私のアストロドラスではありません。友人のアストロドラスです。実は “私が思いがけずアストロドラスを見かけた熱帯魚店” で激安だったため友人に「キープしておいて。」と頼まれているだけなのです。
 あともう一つ、アストロドラス属ではありません。スコーピオドラス属らしいです。アストロドラスに比べて体高が低いですね。

 2. 

 アストロドラス sp. リオプルス カスターニャということで… 「アストロドラス→スコーピオドラス」、Google mapsで調べたところ「リオプルス カスターニャ→プルス川 カスターニャ=ミリン湖 (Rio Purus, Lago Castanha-Mirim) 」
となるはずです。

 [スコーピオドラス属の種の同定

 まずスコーピオドラス属(Scorpiodoras)には
① Scorpiodoras heckelii (ヘッケリー)
② Scorpiodoras calderonensis (カルデロネンシス)
③ Scorpiodoras liophysus (リオフィスス)
 の3種がいます。カタカナは適当です。

① S.heckelii について
 本種はオリノコ川、ブランコ川、ネグロ川、ネグロ川合流点から下流のアマゾン川に生息します。現地の水質はpH5.0~6.0ほどです。本属の中で最も流通する種です。副の浮き袋を持ちます。目の直径が眼窩の幅の91~129%となります。また臀鰭発端あたりの体の幅に対して体中央のギザギザ(稜鱗)の厚さが33~51%です。

② S.calderonensis について
 本種はソリモエンス川、ジュルア川、ジャプラ川、テフェ川などアマゾン川上流域に生息します。現地の水質はpH6.5ほどです。副の浮き袋は細長く反ります。目の直径が眼窩の幅の63~93%となります。また臀鰭発端あたりの体の幅に対して体中央の稜鱗の厚さが41~59%です。

③ S.liophysus について
 本種はマディラ川中流域固有です。現地の水質はpH4.5~6.5ほどです。副の浮き袋がありません。目の直径が眼窩の幅の58~93%となります。また臀鰭発端あたりの体の幅に対して体中央の稜鱗の厚さが61~72%です。

 当個体はネグロ川合流点より上流域の産地のためおそらくこの個体はScorpiodoras calderonensis でしょう。外見での同定ポイントはわかりません。


 腹鰭は棘条1本、軟条6本、胸鰭は棘条1本、軟条7本でいいのかな?合ってるかな?数え方はよくわかりません。 他の鰭はうまく写真を撮れませんでした。


 上から。高級感がひしひしと伝わってきますな。胸鰭を見るにメスなのでしょうか。一般的にドラスの胸鰭はメスに比べオスの方が長くなります。

 3.  

 飼育は普通のトーキングキャットと変わりません。と語る私の飼育歴は只今3日であり、もうすぐ終わりを迎えそうです。持ち主である友人のもとへ帰ってしまいます。


 自宅では砂に潜るよりも物陰に隠れたがります。夜中にちゃんと泳いでいたので警戒心は高くなさそうです。後日、移動先の友人宅ではずっと砂に潜り全く動かないと連絡がありました。家それぞれですワ。

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